生産性を上げる取り組みやすい工夫

働き方改革というトレンドのもと、生産性向上に向けた取り組みが経営企画部門などでは求められているのではないでしょうか?生産性向上には様々な方法がありますが、ここではどの企業でも取り組みやすい工夫を3つ紹介します。

これらの工夫は企業再生の現場などでもよく見られる工夫ですので、あまり大きな費用をかけずに短時間で成果を出しやすいと思います。

1つ目に、業務の優先順位付け、取捨選択を行うことがあります。そもそもこの業務は何のために行っているのか?と問う姿勢です。

長年のルーチン化した業務などでは、当時は意味があったものの、現在は意味がなくなってしまったまま温存されているということもままあります。優先順位の高い業務から人員をはじめとしたリソースを割り当て、優先順位の低いものでやめれるものはやめてしまいます。

他にも、大人数で会議を行うことも良くありますが、そもそもこんなに出席は必要なのか、という視点を持つとあまり意味がないこともあります。情報共有であれば他にも手段はありますし、権限移譲もひとつです。会議には多大な時間を取られますので、生産性に大きく影響します。

2つ目に、一つの作業で一石二鳥、一石三鳥と、一石何鳥を狙うやり方があります。一人のスタッフが色々な業務を行えるようにする多能工化もこの方法です。どうせ何かやるならば一度に色々とできないだろうかという考え方です。少ない経営資源で成果を上げる必要があった創業経営者の方には馴染みある考え方でしょう。

さて、ここまでは業務の効率をあげる工夫でした。次に効果を上げる工夫です。

3つ目の工夫として、てこのように小さな労力で大きな成果を得る、レバレッジをかける、という工夫があります。AIなどのテクノロジーを活用して人が行える何倍もの成果を出す、ブランディングを通じて価値を高め有利な価格設定を行う、といった方法がありますが、これらはコストや時間がかかります。

より取り組みやすいものとしては、プレスリリースなど簡単に使えるメディアを活用するといった工夫や、社内外の影響力あるキーパーソンを巻き込むといった工夫など、業務によって手段はケースバイケースですが、どこかにてこの力を得られないかと考えれば方法がある可能性があります。

取捨選択、一石何鳥、レバレッジと、どの企業でも取り組みやすい工夫を3つ上げましたが、何かのヒントになれば幸いです。