製品を良くすることに尽きる透明性の時代

そろそろ雪のシーズン到来だ。SUVに関心が行く。今後セダンは絶滅しSUVが主流になるとも言われる。そこまではいかないと思うが、実際にセダンではないタクシー車両の新型まで最近は出てきた。

話はSUVに戻り、あるコンパクトSUVに関心があった。4WDではないがかなり本格的なSUVという触れ込みだ。

雪道ではどうだろうとYoutubeを見てみたら、目につく最初の方の候補に雪道での動画がある。見てみると、新雪の雪道でスタックして進まない。沢山の人が押したりもするがまるで駄目だ。あれれ、といった感じだ。

ユーザーによる動画は何の飾りもなくありのままを雄弁に物語り、説得力がある。誇張があるのかもしれないが観た人にはそこまではわからない。あれれ、となるとその瞬間に残念ながら選択肢から外れてしまう。

また、メーカーによる考え抜かれた公式プロモーション動画はせいぜい数本だが、ユーザーによる勝手なレビューや紹介動画は増える一方だ。もはやブランディングのコントロールをしたくてもそれは難しくなってしまった。

ネットや動画の普及で、ありのままが伝わる透明性の時代になった。イメージ戦略はその威力を失う方向にある。ユーザーによる動画を止めるわけにもいかないので、どこから見ても良いように製品を良くすることに尽きるのだなと感じた。