見えないロボットが増えている

受付ロボットや小型のロボットをはじめ、生活の中でロボットを目にする機会が増えてきた。ロボットの定義は色々あるが、人の代わりをするものとすると、その活躍範囲は見えないところで拡がっている。

急速に普及し始めているところとして、オフィスワークの中で従来は人がデータ入力などをしていた業務で、定型的なものをソフトウェアが代わりに自動で行ってしまうRPA(Robotic Process Automation)というものがある。大企業ではどんどん導入が進んでいる。目に見えるロボットが物理的にいるわけではないが、見えないところでロボットが人の代わりをし始めている。

受付ロボットなど一つの目に見えるロボットが受付なら受付の全業務を代替するものはわかりやすいが、ある業務だけを切り出して見えないロボットが代替する分野は他にも数多い。

例えば、一般的になったインターネットの検索エンジンにはロボットという別名があったくらいで、検索業務だけを切り出して司書や調査サービスを代替し始めてもう20年近い。地図アプリやナビゲーションは案内業務ロボットだし、予約手配、学習支援、資産運用まで、およそサービスというものは全てがロボット化の対象になってきている。

目に見える、見えないは別にして、気がつけば実質的にロボットだらけという社会はもうそこまで来ている。